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国境の南

Ruby, Railsメイン

「ありきたりな女」に感動した

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年齢を重ねたり人生の段階が変わる中で、若い時の繊細な感覚を失っていったという曲。

椎名林檎によれば、両性に伝わるように書かれた歌詞とのこと。

時間の経過やその他色んな出来事を経て、女性からある種類の人を惹きつける何かが消えてしまう、というのは多くの人が共感できる話だと思うけど
男性が外からそう判断するものと、女性自身の身体感を伴う認識では全く性質が違うんだろうなということが感じられて、すごい曲だなあと思いました。

MVにしても、箱からステージに放り出される場面での慌て方がなんかすごくお母さんっぽくて 少女っぽく振る舞う姿から感じる無理感というか微妙な痛々しさが隠し切れてないところなんかはめっちゃ秀逸。

あとPVのこのシーンがかわいい。 f:id:fkagami:20150810220931p:plain

彼女の美しさは成熟した女性のそれへと変化していた。以前の彼女の美しさのかげに見えかくれしていたある種の鋭さ――人をふとひやりとさせるあの薄い刃物のような鋭さ――はずっとうしろの方に退き、そのかわりに優しく慰撫するような独特の静けさがまわりに漂っていた。そんな美しさは僕の心を打った。(略)それでも彼女が失ってしまったもののことを考えると残念だという気がしないでもなかった。あの思春期の少女独特の、それ自体がどんどん一人歩きしてしまうような身勝手な美しさとでも言うべきものはもう二度と戻ってはこないのだ。

ノルウェイの森村上春樹 より

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